無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

部屋に戻ると、ノックをしてにこやかな爺やが入ってくる


爺「ゆいお嬢様、失礼します」


ゆい「爺や、どうしたの？」


爺「本日より屋敷に仕える新しい執事をお連れいたしました」


新しい執事…？

ゆい「…そうなんだ。はいってもらって」


爺やは、にこっと笑いドアのほうに目線を向ける


爺「シンよ、入りなさい」


シン…ってゆうんだ。

あたしは、新しい執事がどんな人なのか気になってドアのほうに視線を向ける


ドアがキィ…と鳴り、細身のすらっとした青年が入って来た


姿勢よく立ち、執事服を着こなしている青年は、爺やの隣に並び真っ直ぐゆいの瞳を見つめる


彼の目はとてもキレイな色…

グリーンとブラウンが混ざり合ったような、透明感のある色をしている


吸い込まれ…そう……









「…ゆいさま…？」


名前を呼ばれて、ハッと気付く


ゆい「…あっ！ごめんなさい！」


あたしってば、つい、見惚れちゃってた…



爺「ゆいお嬢様、こちらが本日からお仕えする執事の神城 心でございます」


心「神城 心です。シンとお呼びください」

シンは、ゆいを見つめたまま丁寧にお辞儀をする


ゆい「シン…よろしくね」


あたしと年が近そうだけど、何歳なのかな…
にしても、綺麗な顔立ち…

龍も綺麗な顔だけど、また龍とは違う柔らかい雰囲気があるなぁ

まぁ龍は、Sっ気たっぷりな性格が顔に出てるもんねっ


爺「では、お嬢様。夕食の支度が出来ましたらお呼びに参ります」


ゆい「う、うん。ありがとう爺や」


爺やの後を追ってドアに向かうシン。

ドアを閉める時にチラッとこちらをみるシンと目が合う


ゆい「…っ！」

思わず目が合ってしまい、ドキッとしてしまう


な…なにこのドキッって…



シンは軽く会釈をしてドアを閉めて夕食の準備へと去って行った