あなたの執事
第63章 段階
そしたら、シンが急にあたしの腕を引いて
映画館に入った
ゆい「…映画?」
シン「チケット取ってくるから、待ってて」
急にどうしたんだろ…
チケットを持って戻ってきたシンは
あたしの手をひいてシアタールームに向かった
映画館なんて…初めてかも
シン「ゆい、この部屋に入るよ」
ゆい「…部屋?」
シンは扉をあけると、完全個室のシアタールームだった
左の壁一面スクリーンで、部屋の至る所にスピーカーがある
真ん中には大きいソファーがあり、
ゆったりと映画を楽しめるような大きい部屋だった
ゆい「映画館ってこうなってるんだ…」
シン「映画館にも色んなタイプがあって、
たくさんの人と一緒にとても大きなスクリーンで観るタイプとか、こうやってゆっくり個室で観れるタイプとか色々あるんです。
…あ、敬語になってしまった…すみません」
ゆい「ううん、大丈夫だよ!
すごい広いね!
なんの映画観るの??」
あたしは、ふかふかのソファに座ってシンの方をみた