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俺の運命の相手が、男だった件について。

第2章 イケメンだった件について。

──運命の日。当日。

『いやぁ!あの先生、すんごく格好いいねぇーーっ』

『うんっ!イケメンを絵に描いたような人だった…っ』

……うっせーな。キャーキャーワーワー

「それしか言うことねーのかよ。」

今日の朝、体育館で開かれた全校集会で"ソイツ"は満面の笑みで微笑んだ。

全学年が見ている、そのステージの上で、だ。

『こんにちは。本日からお世話になる、柊(ヒイラギ)哲平(テッペイ)です。よろしくお願いします』

言ってる事はまったくもって普通の事だ。

だが…ソイツの容姿が普通では無かった。

不細工だとか、おっさんだとか…

全くの予想外。

歳は24。
容姿は…認めたくなんて糞もないが…

見た瞬間、キレイだ…と思ってしまった。

緩くセットされた髪の毛も…
澄んだ瞳も…
男のくせにキレイな肌も…

全部が整っていた。

おまけに、背も高い。

「ま、アレだけの顔してたら…
そりゃこーもなるさ」

俺の顔を覗きこみながら玲がいう。

「…百歩譲って見た目がいくらいくても、好きになるとかは全然ねーわ。」

「ふぅ~ん。」

疑いの目を向ける玲に少しイラつきを覚えるが…

あの顔だ。そう思うのも仕方ないか。

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