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俺の運命の相手が、男だった件について。

第2章 イケメンだった件について。

でも…本当にアイツが俺の運命の相手なのか不思議に思うくらい、アイツに何の感情も抱かない。

…いや、それなら語弊があるな。

"嫌悪感"と"苛立ち"なら、これでもかっつーくらい抱いてるわ。

もっとさ?

運命の相手っていうからさ?

こう…見た瞬間、ビビビっと来るものがあるのかな~?

なんて思ってて…唯一の不安要素だったんだけど…。

確かに"キレイ"とは思ったが、それだけだった。

特別な感情は抱いていない。

俺のクラスの副担って事ぐらいしか、接点なんて無いし…

俺から何かしなければ、別に大丈夫な気がする。

この感じだと、運命を覆すなんてのは以外と簡単かもしれない。

皆から見たら、王子様スマイルのあの笑顔も…

俺からしたら、何か胡散臭げな顔にしか見えない。

「何かさ?…言っちゃうと、あの笑顔…胡散臭くて気持ち悪い。」

「それは僕の事ですか?」

「え………」

玲に向かってぶっちゃけたはずが…

何故か聞こえてきたのは今日の朝聞いた、どこかイラつく声…。

「…あ、柊…先生?」

固まってる俺に変わって、玲が変わりにソイツの名をよんだ。

「はい。どうもこんにちは」

気持ち悪いって言われた奴の顔とは思え無いほどの満面の笑み。

「うわ……何でここにお前がいんだよ」

それが更に気持ち悪くて、思わず顔をしかめながら問いかけた。

本来、話したくもないが…

無視したらしたで、目でもつけられたら大変だ。

だが…こんな奴に猫を被ることなんてもっとできない……。

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