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「…っ」

何だよその"僕専属係"って！
言い方やめろよ！気持ち悪い！！

ただの科学係だろーが！！

これで解った。
何故コイツがこんな話を俺にしたのか。

端から見ればクダラナイ脅しだが、俺にとってはこれ以上無いほどに効果覿面だ。

「…ちっ。やればいんだろ。やれば…
その代わり、絶対にその話…誰にもすんじゃねーぞ！」

断って誰かに話されでもしたら、俺のイメージが台無しだ。

俺は必死に前のめりで柊に訴えかける。

「んー…それはどうでしょうかね？
それに…そんなに嫌なら、別にやらなくても僕は構わないんですよ」

「なっ…」

「ん？」

楽しそうな顔しやがって…っ

吐き気がする程ムカつく口調。
そして、この顔。

俺は奥歯を噛みしめ、悔しさを押し殺して口を開いた。

「っ～…俺を…科学係に、して下さい…」

「ﾌﾟﾌﾟ…科学っ…係、ですか？」

うあぁぁあーーっ！！！！
まっぢっでっムカつくぅぅーっ！！

何笑ってんだよ！何笑ってんだよ！！

「…アンタの専属係だろ！？
解ってるよ！そんなこと！」

「ｱﾊﾊｯ…そーですか？

…それならいいんですが…。
そうですよ、僕の専属係。お手伝いさん。
…つまり、僕の言うことは"なるべく"聞いて頂きたい。あ、勿論。海津くんが頑張ってくれれば、約束はお守りいたしますよ」

「……っくそ。」

拳を握りしめ、あまりの悔しさに吐き捨てた言葉。

…俺…コイツ大っ嫌い！！

「…あぁ…もう…そんな表情しないで下さい…。興奮してしまうでしょう？」

恍惚の顔でうっとりと俺を眺める柊が本当に気持ち悪い。

「な、なにが興奮だ！きめーなっ！本当にきめーなっ！この変態が！」

「変態だなんて…君にならもっと言われたい…」

ﾌﾞﾜｯ

急激に鳥肌がたち、寒気すらしてきた。

「それに、やはり君はその口調の方が君らしい…。」

さっきの気持ち悪さからは一転、紳士的に穏やかに微笑んで柊は呟くように言う。

「…うっせーよ。この野郎…」

その、以外にもコロコロ変わる柊の表情を何故か直視できなくて、急いで顔をそらした。