テキストサイズ

俺の運命の相手が、男だった件について。

第3章 ありえない脅しの件について。

「…では、今日はこの辺で。

…お姉様によろしくお伝え下さいね?」

柊は、そんな俺を笑顔で見てパンッと両手を鳴らした。

────

「おいっ!姉ちゃん!!」

「ん?なによ?」

家に着くなり、俺は急いで姉ちゃんの部屋に直行した。

ノックもせずに勢いよくドアを開けて怒鳴り込む。

それなのに、姉ちゃんは至って普通に言葉を返してきた。

「…っ、今日…アイツが…柊が…っ、俺のクラスの副担になったんだよ!」

「あら、そうなの?…柊って、柊哲平?
良かったじゃない。イケメンで。」

「何にもよくねーよっ!!
姉ちゃんっ、アイツに俺の事話しただろ!?」

呑気に言葉を返す姉ちゃんが今は何とも腹立たしい。

俺はドカドカと部屋に入り込み、前のめりで捲し立てる。

「え?…あ、あぁ。弟がいるって言ったら、皆がどんな子?って聞いてきて……」

「それだよ、それっ!!もー絶対そんなことすんなよ!!」

「な、なんでよ?」

俺の叫びに、やっと戸惑い出したマイペースな姉。

そんな姉からも、何とか言ってもらおーと、俺は今日の出来事を全て話した。

「ええっ!?あの…あの柊があんたにそんな事を……!?」

「あ、あぁ…」

話終えた瞬間、急に立ち上がり興奮したように話す姉に今度は俺が押され気味だ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ