
俺の運命の相手が、男だった件について。
第4章 気持ち悪過ぎるアイツの件について。
「…海津くん?早く席に座ってくださいね。」
「……っ、あ…」
突っ立ったまま、自分でもよく解らないことを考えていると、
もう教卓についていた柊は、面白そうに笑って言った。
その笑顔と一斉に集まった俺への視線に、恥ずかしくなって顔を背ける。
「…スンマセン」
色々考えた結果、無難に謝ってから席に着いた。
「なぁ!朔、これはその…違うんだ!」
席に着くと、玲は上半身を後ろへ向け、同時に俺に謝る。
さっきの俺の睨みが、少なからず効いているのだろうか。
謝る玲の様は、それはもう必死だった。
これは……使えるな。
玲の必死さに、俺は含み笑いを漏らす。
「おい…玲。」
「な、なんだよ…」
まぢで殺されそう…と怖じ気づく玲。
そんな玲に、まぁ、安心しろ。なんて言葉をかける。
「俺も鬼じゃない。」
「…?」
「…人の失敗を笑った事だって、漫画一冊で手を打ったんだ。今回の事も許してやらんでもない。」
「え…」
パァッとだんだん明るくなっていく玲の顔。
「でも、だ。」
だが、俺がこう続けると、一瞬にして、またひきつった顔に戻った。
面白いな…
玲の表情の変化が面白くて、より一層笑みが深まる。
「……っ、あ…」
突っ立ったまま、自分でもよく解らないことを考えていると、
もう教卓についていた柊は、面白そうに笑って言った。
その笑顔と一斉に集まった俺への視線に、恥ずかしくなって顔を背ける。
「…スンマセン」
色々考えた結果、無難に謝ってから席に着いた。
「なぁ!朔、これはその…違うんだ!」
席に着くと、玲は上半身を後ろへ向け、同時に俺に謝る。
さっきの俺の睨みが、少なからず効いているのだろうか。
謝る玲の様は、それはもう必死だった。
これは……使えるな。
玲の必死さに、俺は含み笑いを漏らす。
「おい…玲。」
「な、なんだよ…」
まぢで殺されそう…と怖じ気づく玲。
そんな玲に、まぁ、安心しろ。なんて言葉をかける。
「俺も鬼じゃない。」
「…?」
「…人の失敗を笑った事だって、漫画一冊で手を打ったんだ。今回の事も許してやらんでもない。」
「え…」
パァッとだんだん明るくなっていく玲の顔。
「でも、だ。」
だが、俺がこう続けると、一瞬にして、またひきつった顔に戻った。
面白いな…
玲の表情の変化が面白くて、より一層笑みが深まる。
