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俺の運命の相手が、男だった件について。

第4章 気持ち悪過ぎるアイツの件について。

…何を開き直って言うのかと思えば…

今更何を。

俺は怪訝な顔で玲を見つめる。

俺の視線にたじたじになりながらも、玲は口を開いて言葉を続けた。

「だってそうじゃん!
俺は朔に置いてかれてたから、必死に走って…

それで!校則思いだして、席に座ったら、朔がまだ入り口の方にいて…

必死だったから、朔のこと見えなかったんだって!

…だいたい、なんで朔あそこにいたんだよ!…校則忘れてたんだろーけど、そんなの朔が…」

「ほうほう…なるほど。」

一気に話す玲の言葉を遮る。

腕を組ながら、イスにふんぞり返り、俺はゆっくりと玲を見下ろした。

「つまり玲は……校則を忘れて、教室に入っただけなのに、安心して入り口にいた俺がバカだったんだろ。

と、そう言いたい訳だ?」

「ま、まぁ…平たく言えば…?」

「ふぅ~~~ん。へぇ~~~
そーなんだぁ~~~」

だんだんイライラしてきた俺を、玲はまたひきつった顔で見上げる。

ダメだな。作戦変更。

このままじゃ玲は素直に好きな奴を教えてくれないだろう。

そして、俺の理性が持たないだろう。

と言うことで、素早く頭を切り替える。

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