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俺の運命の相手が、男だった件について。

第1章 ありえない運命だった件について。

と、言うことは…

本当に"占い"等という、非科学的な…

あまりにも、現実離れしたモノで答えを手に入れたとしか考えられない。

いままで、お化けだとか妖怪だとか。

もちろん、超能力や占いなんていうものは信じてこなかったが…

この人は…

この女の占い師は、"本物"かもしれない。

テレビのバラエティー等ではよく見る光景だが、どうも信じられなかった。

だからこそ、目の前で起こったという"事実"が俺により一層そう思わせた。

「占いに……」

今だ呆然として、女の人の言葉を繰り返す玲。

「ええ。そうよ。あと…」

そんな玲を、差ほど気にせずに女の人は言葉を続ける。

おそらく、こういう反応は、この人にとって珍しいモノでは無いのだろう。

「今のその恋を無理に諦めるな。
…ともでてるわね。」

「……本当ですか?」

女の人がそう言った瞬間、呆然としていた玲の目に光が宿る気がした。

「ええ。まずは流れに身を任せてみなさい?

そうすれば、自然に答えは出るでしょう。…ま、なるようになるって事ね。」

一聞、無責任な言葉だと思うが、この人が言うと重さが違う。

説得力があるっつーのかな…

何か、信じられる。

玲も同じ事を思ったのか、「はいっ」と元気に返事をしていた。

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