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永遠(トワ)に愛す ~新たな恋~

第2章 秘密…

 
 
 
 気にしないでって言わ れても…
 こんなに近くで見つめ られると
 すごく気になるんです けど…
 
 
「どうしたんですか?
 せっかくの焼きたての クロワッサンが冷めて しまいますよ?
 
 なんなら‥私が食べさ せましょうか?」
 
「えっ…じっ自分で食べ ます…」
 
 
 
熱い視線を感じながら、美李亜は緊張した様子でポトフを口にした。
 
 
 
「んっ‥おいしい」
 
 行きつけの三つ星レス トランよりもおいしい かも…
 
 
 誰かに料理を作ったの は久し振りです…
 りん様も‥あんな風に 笑顔で食べていました ね‥‥
 
 きっと‥響夜様と幸せ に暮らしているのでし ょう‥‥
 
 
 
以前あの屋敷で‥3人でテーブルを囲んでいた光景を思い出しながら、美李亜の食べる姿を見つめた――――‥‥‥
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
朝食を終えた美李亜は、洗面所で身支度をしていた。
 
 
 
 無断で外泊しちゃった けど…
 …絶対怒られる‥‥
 
 …でも…
 シンさんと過ごした夜 は
 すごく幸せで‥刺激的 で‥‥
 
 
「顔が赤いですよ?」
 
 
 
いつの間にか背後にいたシンに、美李亜は驚いてビクッと肩を跳ねさせた。
 
 
「シっシンさんっ」
 
「この後‥デートしませ んか?」
 
「あ…ごめんなさい…
 無断で外泊したから‥ とりあえず帰らないと ‥‥」
 
「そうですか…
 それでは家まで送りま す」
 
「いっいえっ‥ひとりで 帰れるからっ…」
 
 
 
断った瞬間‥シンの美しい顔が急接近してきて、なんとも言えない色気を漂わせて見つめてきた‥‥‥
 
 
 
「送らせて下さい…」
 
「えっあっ…」
 
 全部反則っ…
 …だめっ‥断れなくな っちゃう‥‥
 
 
 
 
 

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