永遠(トワ)に愛す ~新たな恋~
第2章 秘密…
軽快に道路を走る黒塗りの高級車…
運転席にはシン‥助手席には美李亜が座っていた。
結局‥断りきれなかっ た…
「シンさんって‥こうい う車が好きなんですか ?」
「いえ
これはホテルで借りた 物です
車には興味がないので 走ればなんでもいいで す」
「そうなんだぁ…
…前から思ってたんだ けど…
シンさんって‥ホスト っていうよりも
執事っぽいですよねっ すごく礼儀正しいし‥ 言葉使いも丁寧だしっ 」
「昔‥仕える人がいたの でそのせいでしょう
様々な教育を学びまし た…」
懐かしそうな顔をするシンに、美李亜は覗き込むように首を傾げた。
「それって‥執事をして いたってこと…?」
「そんなとこです
…美李亜様が教えてく れた住所に着きました が‥家はどの辺りです か?」
「えっあっ‥えーと…
その先にある‥大きな 家‥‥」
「ここですね」
庭付きの家が並ぶ中‥三階立ての庭付き・地下の車庫・門付きの豪邸の前に車を停めた。
「‥‥わたし…
シンさんに言わなくち ゃいけないことが…
わたし‥‥堂縞グルー プ社長の‥娘なの‥‥ なかなか言い出せなく て…」
「そうでしたか
どうりで全てに品があ ると思いました
美李亜様にどんな過去 や肩書きがあっても
私の想いは変わりませ ん」
「シンさん…」
真っ直ぐにわたしを見 つめる目…
真剣さが伝わってくる よう‥‥
「…私も…美李亜様に言 わないといけないこと があります‥‥」
「えっ…?」
「あなたは…私の全てを 知る覚悟はありますか ?」