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永遠(トワ)に愛す ~新たな恋~

第2章 秘密…

 
 
 
 …全てって‥どういう こと…?
 
 
 
可愛らしく飾られた広めの部屋…
ベッドに仰向けで倒れ込んでいた美李亜の姿があった。
 
 
 
 まさか…実は殺人犯だ とか!?
 って‥それはさすがに ないよねっ
 …妻子がいるとか…
 彼女が複数‥‥
 
 あーーーっ
 色々なことが頭に浮か んでっ‥‥
 
 …でも…そんなのじゃ ないような気がする… もっと深刻な‥なにか ―――‥‥
 それを知ったら‥後戻 りできないような‥‥ 
 
「お嬢様
 お休みのところすみま せん」
 
 
 
軽いノック音の後、ドア越しからいつもの女の人の使用人の声が聞こえた。
 
 
「なに?」
 
「旦那様が今すぐ来るよ うにと…」
 
「わかった…
 はぁーー‥‥」
 
 やっぱり呼ばれた‥‥ 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「最近‥遅くまで遊び歩 いているそうだな
 それに無断外泊…
 理由を言いなさい」
 
 
 
仕事部屋のような一室で、ディスクに座っているスーツ姿の男と‥ディスクを挟んで立ち尽くす美李亜…
 
46歳のわりには若く見え‥細身でオールバックの黒髪に、頑固なイメージを感じさせる雰囲気と顔立ちだ。
 
 
 
「それは…好きな人とい たのっ‥‥」
 
「別れなさい
 お前は堂縞グループの 一人娘…
 それ相応の男じゃない とな」
 
「でもわたしっ
 その人のことが好きな のっ!」
 
「駄目だ
 一週間後に見合いがあ る
 それに出れば今回の事 は見なかったことにす る
 いいな美李亜」
 
「‥‥‥わかりました… でも‥別れないから! !」
 
 
 
そう言い放つと、美李亜は勢いよく部屋を飛び出して行った。
 
 
 
 困ったものだ
 その男…
 調べてみる必要がある な‥‥
 
 
 
 
 

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