永遠(トワ)に愛す ~新たな恋~
第3章 婚約者…
日曜日の夕方…
赤いスポーツカーを運転している、黒いYシャツ姿の涼と‥助手席に座っている美李亜…
「今日も可愛いね♪
さっきから元気ないけ どどうしたの?」
「いえ‥なんでもないで す…」
「そお?
まぁ‥せっかくのデー トなんだし楽しくやり ましょっ♪」
「はあ…」
この人のノリ‥なんか ついていけない…
シンさんと会えない生 活なんてっ‥‥
着いた先の高級イタリアンの店でも‥美李亜は乗り気しない様子で、パスタを食べていた。
味はすごくおいしいの に…なんでだろう…
なにも感じない‥‥
シンさんが作ってくれ た朝食の方が感動した ‥‥
「ここのパスタ美味しい でしょ?」
「えっ‥はい…」
んっ?ブルーの瞳…? この前は‥ちゃんと顔 見てなかったから気が つかなかった…
「これはカラコンだよ 似合うでしょ♪」
「まぁ…」
そう慣れた様子で言う涼に、美李亜は苦笑いした。
なにこの人っ
さっきから髪触ってる し…ナルシスト…?
こういうタイプの人大 嫌いっ‥‥
「この後‥夜景が綺麗に 見えるホテルのバーを 予約してあるから
楽しみにしててね♪」
「えっ…」
食事が終わったら帰れ ると思ってたのに‥‥ でも…
断ったらお父さんが黙 ってないし‥‥
結局…食事の後涼に連れられ、ホテルのバーでワインを飲んでいた美李亜…
大きな窓からは夜景が一望でき、落ち着いたBGMが流れ…
周りのテーブルはカップルでにぎわっていた。
キレイ…
…シンさんと一緒だっ たら‥‥
「眺めバッチリでしょっ ?」
「え‥ええ…」
「ここに連れてきたのは 大事な話しがあって」
「なんですか…?」
「俺と‥結婚を前提に付 き合ってくれませんか ?
これ‥受け取ってくれ るよね?」
そう自信あり気に言うと、ダイヤの指輪が入ったケースを差し出す涼…