永遠(トワ)に愛す ~新たな恋~
第4章 すれ違い…そして…
ホテルに戻った2人は、テーブルを挟んで椅子に座っていた。
「今日‥私が慕っている りん様と響夜様に会っ て来たのですが…
りん様は人間で‥響夜 様はヴァンパイアで
2人は夫婦です」
「えっ…」
「私達と同じです
ただ‥りん様は50年 経った今でも
以前と変わらない姿で した」
「っ!?
…人間なのに…?」
「はい
その理由は…
以前‥りん様が瀕死の 重傷を負った時…
響夜様の血を与えて命 は取り留めたのですが
どうも…
傷を治す他に私達と同 じ速度で年をとってい るようでした
なので…私の血を美李 亜様に与えれば…
100%うまくいく保 証はありませんが
試す価値はあると思い ます
美李亜様…
…私と…一緒に生きて くれませんか…?」
シンさんと生きられる の…!?
…方法があるなら‥わ たしはっ‥‥
「…はい」
ドキドキと高鳴る鼓動…
2人は、時が経つのを忘れたようにしばらく見つめ合った‥‥
「…あの…
シンさんとのことを知 ってもらいたい人がい るんです‥‥」
「はい
…では‥行きましょう か…」
悟ったようにそう言うと、シンは席を立ち美李亜に手を差し伸べた‥‥
「はい」