禁断の果実
第2章 兄妹
それぞれご飯を食べ終わって、あたしはみんなの食器洗い
公也は部活からそのまま帰ってきてご飯作ってくれたからお風呂
楓は、なんか苦手な分野の宿題だされたらしくて自分の部屋に。
たくにぃは…いまあたしの後ろのテーブルでコーヒー飲みながらテレビをのんびり見てる…
さっきの視線といい…
気まずいんだけど…
チラッとたくにぃの方を見ると、バチっと視線が合う
っ!!ヤバ…目があった…
あたしは急いで食器を洗う素振りを見せるがすぐ背後にたくにぃの気配を感じる
「…なぁ、千尋さ…」
「…な、なに?!」
「なんでさっき、吹き出しそうになってた?」
「べ、別に!…喉に詰まりかけただけだよ!!」
「ふぅ〜ん?」
しばらく続く沈黙
早く洗って自分の部屋に戻ろう!
その瞬間、スッと腰にたくにぃの手が触れる
ビクッ
無意識に体が反応しちゃった…
「なに反応してんの?
…やっぱ、さっきの俺の部屋の事、盗み聞きしてたんだろ?」