テキストサイズ

身代わり妹

第3章 解禁

結局凌太はエッチの相手が欲しいだけ。


私は姉ほど美人じゃないけど、似てない訳じゃない。

声はよく似てるって言われる。



「あっ…んンっ」

慣らされた身体は、心とは裏腹に反応を示す。

私の中に自身の熱を埋め込んだ凌太は、眉根を寄せ目を閉じ熱い吐息を吐き出す。



「……そうやって目を閉じると、お姉ちゃんを抱いてる気分になる?」


凌太が目を開き、私を見つめる。


「……お前、この前から何かおかしいぞ?」


おかしいんじゃない。気付いたんだ。


私はお姉ちゃんの身代わり。


凌太をお姉ちゃんに奪われたんじゃない。

帰るべき場所へ帰したんだ。



「美優……」

優しく名前を呼ばないで……。

いっそ、”美姫”って呼べばいい。

そうすれば、これ以上勘違いしなくて済む。


「あんッ、ああっ」

激しく突き上げられながら、凌太の身体に必死にしがみつく。


でも好き───…

凌太が好きなの…


心が叫ぶ。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ