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身代わり妹

第3章 解禁

「美優先輩! 恋愛解禁したんですか?」

受付に戻れば、花純ちゃんが嬉しそうにそう言った。


「解禁…?」

「今まではアドレス交換なんて絶対しなかったじゃないですか! そんなに浅川さんが気に入ったんですか?」


そう言えば、今までは聞かれても流してたなぁ……。


「別に…浅川さんの可愛さに負けただけだよ」

17歳…6歳も下の子と恋愛しようとは思わない。


「じゃあ、合コンしましょ⁈」

「えー…」

考える私に、花純ちゃんは顔の前でパチンと手を合わせる。


「美優先輩を連れて来いってずっと言われてるんです! お願いしますっ」


花純ちゃんに頭を下げられると弱い。

それに、

─────いい機会かもしれない。


いつまでも凌太に縋るのはもうやめよう。


私も、新しい恋をしよう‼︎



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