テキストサイズ

身代わり妹

第4章 現実

「凌太っ、あっ、凌太ぁっ‼︎」


凌太の首に腕を回し、擦り付けるように抱き着く。

待ちわびた凌太の熱を、身体全部で締め付けた。


「……っ…美優っ…はぁっ……」

私の熱に溺れる凌太に、胸が締め付けられる。



今だけは、私を感じて欲しい……!

今だけは、私を愛して欲しい……‼︎



「凌太っ、ああっ、お願いっ、名前っ…ンッ…名前呼んで‼︎」


背中を反らせ深くまで凌太の熱を飲み込む。

最奥まで凌太の熱に犯されるように、自ら激しく腰を振った。



「ああっ…美優っ…んっ…美優っ、はぁっ…美優っ…‼︎」


呼吸を乱し、少し上擦った声で私の名前を呼ぶ凌太。


そうだよ、私は美優だよ。

美姫じゃない……美優なんだ。



「凌太ぁっ、ああっ、もう…っ‼︎」

「んっ、美優っ、美優っ、ぁくっ……‼︎」


私の中に注がれる熱い熱い凌太の情欲。

少なくとも今日は、私への愛も含まれているよね?


下に注いだ分を貪るかのように、凌太は熱く激しい口付けをする。

息苦しいのは凌太が好きだから……。

いつまでも、凌太に期待している私は…本物のバカだ。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ