身代わり妹
第4章 現実
パンパンパン!!!
「!!!???」
工場へ入るなり、クラッカーの音が鳴り響いた。
「え? え?」
私は1人状況が飲み込めない。
「美優ちゃん、お誕生日おめでとう‼︎」
大山さんの声に続き、
「おめでとう‼︎」
皆の笑顔と声に包まれた。
「なんで…知って……?」
ポロポロと涙が頬を伝う。
「履歴書に書いたでしょ? ちゃんとチェックしてるよ」
大山さんの大きな手が、わたしの頭をガシガシと撫でてくれる。
「あり、が…と……っ」
堪えきれない嗚咽に、そう言うだけで精一杯だった。
ホールケーキに24本のロウソクが突き刺さっている。
「ケーキ…穴だらけ……」
泣き笑いで大山さんを見上げる。
「美優ちゃんは少ない方だよ? 俺の誕生日なんて悲惨なもんだ」
大山さんの言葉に皆が笑う。
24回目の誕生日…
工場で働く皆に、私は幸せな気分をプレゼントしてもらった。
「!!!???」
工場へ入るなり、クラッカーの音が鳴り響いた。
「え? え?」
私は1人状況が飲み込めない。
「美優ちゃん、お誕生日おめでとう‼︎」
大山さんの声に続き、
「おめでとう‼︎」
皆の笑顔と声に包まれた。
「なんで…知って……?」
ポロポロと涙が頬を伝う。
「履歴書に書いたでしょ? ちゃんとチェックしてるよ」
大山さんの大きな手が、わたしの頭をガシガシと撫でてくれる。
「あり、が…と……っ」
堪えきれない嗚咽に、そう言うだけで精一杯だった。
ホールケーキに24本のロウソクが突き刺さっている。
「ケーキ…穴だらけ……」
泣き笑いで大山さんを見上げる。
「美優ちゃんは少ない方だよ? 俺の誕生日なんて悲惨なもんだ」
大山さんの言葉に皆が笑う。
24回目の誕生日…
工場で働く皆に、私は幸せな気分をプレゼントしてもらった。