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そして僕等は絡み合う

第4章 人見 聡右の場合

『おまえマヨピョンに何をした!』
『盗聴!?』
『マヨピョンに手を出したら許さないなり!』


ヤバい…これじゃあ、マッドの思うツボだ。


『大丈夫だから!』


急いで書き込むと、みんな悟ってくれて、書き込まなくなった…奴以外は…。 


『ははは~!マヨピョンは、俺のモノだぴょんぴょん!腑抜けな奴らは黙ってろぴょんぴょん!』


脅しにしても、面白くない。


こいつの言ってる事が、本当かも解らない…。


西垣さんの部屋を調べるか…まだ、マヨピョンだと確定はしていないし…。


住人は、ひたすら沈黙を続ける。


『近々、マヨピョンに接近する…必ず、俺のモノにするぴょんぴょん』


今時…漫画じゃないんだから…。


けど…本当だとしたら…。


思わず、下に住む西垣さんの部屋…床を見てしまった。


もし…彼女が…。


「あのピアスも…マヨピョンを守る為だったのかな…。」


何故か胸の奥が、少し苦しくなった…。

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