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そして僕等は絡み合う

第4章 人見 聡右の場合

「こんばんは。」


挨拶して頭を下げた。


「人見~ん!ちょっと助けて!」


高橋さんは、両手を合わせてお願いポーズをしてきた。


こないだいきなりコーディネートを快く引き受けてくれたし、服も何着かくれた。


「何でしょうか?」 


自分なんかが、高橋さんの手伝い出来るのか?


内心思っていると


「人見~んパソコン得意だよね。」


「パソコン?」


「ちょっと見て欲しい、ホームページあってさぁ~。」


「はぁ…分かりました。」


パソコン関係なら、何とかかるだろう。


高橋さんの部屋に入ると


「そう言えば、どっか行こうとしとた?」


聞かれた。


「はいコンビニに…おでんを買いに。」


おでんまでは言わなくても良かっただろうけど、高橋さんには何か素直に色々と言ってしまう。


「おでん!いいね~。俺も食べたくなってきたかも~。じゃあ買って来て貰おうか。」


そう言うなり、誰かにメールを打ち始め


「オッケーしばらくしたら、おでん到着するからね~。」


楽しそうに言ってるけど…誰に…頼んだんだ?

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