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そして僕等は絡み合う

第4章 人見 聡右の場合

「で、これ何だけどさ…。」


高橋さんのパソコンのディスプレイは大型で、最新のOSに心惹かれた。


「凄いですね…。」


思わず顔が、ニヤケてしまいそうだった。


「人見~ん…楽しそうだね~。」


「え…あぁまあ…こんだけいいのもそうそう触れないですし…。」


「ふ~ん…そうなんだぁ。保科さんに適当に、渡されたんだと思ったわ!」


あっけらからんと、高橋さんは言ってのける。 


それにしても、保科さんとやらは、高橋さんの為に凄い動く人だよな…。


こないだも、自分の勝手に帰りまで送ってくれたし…。


さっきのおでんも、頼んだのかな?


「人見~ん、これなんだけどさ。」


高橋さんはマイペースに、目的のモノを指し示した。


「あっ、はい……これ、ホームページを作成してるんですか?」


明らかに、作成途中のモノだった。


それも…日本向けじゃない…海外仕様に作られている。

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