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そして僕等は絡み合う

第4章 人見 聡右の場合

そして…一通り話し終えると…


「な~る!人見~ん、マヨピョンを助けたい、そのマヨピョンが西垣さんの可能性が高い…。でも100パーセントとは限らない…。」


「はい…。確実なら対処のしようもあるんですが、自分には正体隠すと思うので…。」


「だ~ね~!分かった!協力するぴょん!」


「えっ!いいんですか!」


どうやってしてくれるかは解らないけど、西垣さんが高橋さんに好意を寄せてるから、何か手立てが生まれるかも!


瞬間…小さな痛みが、また胸元でチクリとした。 


ん…最近増えたな…体調悪いのかな?


「ちょっと…かなりな線でハッキリ解るかもよ。」


そう言うと高橋さんは、おもむろに電話を掛け始めた。


相手は…


「もしも~し!保科さ~ん!お願いがありま~す!」


甘えた声で話し出した相手は、保科さんの様だ。


「こないだの…一緒に居た…うん!早めにお願いします~!じゃないとサスペンス劇場になるから~。へっ!それはまた連絡するね~!」


保科さん…常に敬語で、誰にでも親切丁寧に接してくれるけど…高橋さんもこの態度は、誰にでも同じだな…。


「まあ…結構確実に証拠は手に入る予定~。後は、西垣さん次第だけど!」


「手に…入る?」


何だろうか…でも、それが確実なら急ぎたい…。


マッドがいつ行動に出るか、読めない。


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