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そして僕等は絡み合う

第4章 人見 聡右の場合

『何、言ってんだよ!マヨピョンは、みんなのマヨピョンだっ!』
『キモい!消えろ!』
『前から、ウザイ!』


今までの鬱憤を爆発させるには十分な火種だった。


今までマヨピョンの居ない時にしか現れなかったのに…。


マッドの目的は、ここを確実に荒らす事だったんじゃ。


とにかく止めないと。


『みんな、きっと彼の冗談たよ!』


『だまれSOU…俺の書き込み消したのオマエか?』


ちっ…住人たちとのやり取りで、何か勘づいていたのだろう。 


『それより、せっかくマヨピョンが要るんだから、仲良くチャットをしよう。』


チャットルームの状況をマヨピョンに知られたくない。


毎日ログインされたら、マッドのしている普段の事が、マヨピョンに知られしまう。 


知るべきなのかもしれない…管理人はマヨピョン自身だ。


でも…何となく知って欲しくなかったんだ。

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