テキストサイズ

そして僕等は絡み合う

第4章 人見 聡右の場合

もう、かなり遅い時間だ…でも手段は選んでいられなかった。


チャイムを連打する。


正直、自分らしくなくて嫌になる。


「煩い!誰よ!ゲッ…人見さん!」


この際『ゲッ』は気にしてられない。


「西垣さん、明日の予定は?」 


「いきなり来て何よ!」


明らかに、嫌そうな顔。


それどころじゃないのに…胸がチクチクする。


「はい…バイトですか?」


「そうよ!」


「明後日…いや、今週の予定は!」


ムッとしたまま


「殆どバイト!何なの?」


「分かりました。バイト以外は、自分と一緒に居て貰えませんか。」


確証は無いが、仕方ない。


「はあぁぁ~!嫌よ!」


即答したな…少しは理由を考えて欲しかったのに…。


西垣さんが、マヨピョンじゃなかったら…。


そうであって欲しい反面、本当のマヨピョンが何をされるか…クッソ!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ