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そして僕等は絡み合う

第4章 人見 聡右の場合

翌日

一応いつもより早起きして、西垣さんの部屋まで降りて来た。


はぁ…何時に出勤か聞いておけば……


バッタン!


西垣さんが、凄い勢いで部屋を飛び出して来た。


「きゃあぁあぁ~!遅刻しちゃうぅ~!」


パンをくわえて走り出しそうな所を自分と目が合った。


「人見さん!鍵、締めといて!」


「えっ?鍵?」


聞き返す間も無く、光る物が飛んできた。


チャリ~ン!


自分の手の中に収まったのは…鍵…。


ドックン……チャンス?


西垣さんの部屋を調べたて発信器を見付ければ……

でも、見付からなかったら?


どちらにしても、これだって犯罪だ…。


鍵をギュッと握って色んな思いが錯綜した。


…でも…やっぱり…


西垣さんの部屋のドアの前に立つ…。


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