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そして僕等は絡み合う

第4章 人見 聡右の場合

西垣さんは、水を一気に飲んで胸を擦り


「あ…あります…後でポストに投函しようと思ってました」


「そうですか…ご連絡頂ければ受け取りに上がりましたのに」


保科さんは、ニッコリと微笑んでいるが…
正直、胸の内は読み難そうだ。


「あ…いえ…お忙しいかと思いまして…」


「大丈夫ですよ…高橋を迎えにくるついでですので」


ついでか…
然り気無くキツイな…。


「はい…後程…」


「宜しくお願いします」


何だろうか…この二人に流れる微妙な空気…。


そこに…


「ほっし~!牛タンとカルビをもう一皿!」


高橋さんが、オーダーを追加する。


「分かりました…今日はかなり食べますね…」


「だって最近メチャ忙しかったじゃ~ん!寝る間もなかったからお腹がやたら空くんだよね~!」


ご飯を美味しそうに頬張っているけど…
高橋さん、太ってたって…


食べた分、運動してるのかもしれないな…。

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