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そして僕等は絡み合う

第4章 人見 聡右の場合

そして…


高橋さんは思いっきり飲んで食べて、自分もそこそこ食べて軽く飲んだ。


西垣さんは、らしくなく殆ど食べてなく、保科さんは運転するから、アルコールは一切飲まなかった。


いつも冷静な保科さん…
お酒飲んでもこのまま変わらない様な気がする。


「ご馳走様でした」


全部奢ってくれた高橋さんに、お礼を言って頭を下げる。


「いやいやぁ~!人見んにはこれからお世話になるしね!」


口端に楊枝を咥えて、高橋さんはニッコリ笑う。
カッコいいから様になっている。


「人見さん…ホームページの件ご面倒をお掛けしているようで、すみません」


保科さんに深々と頭を下げられると緊張してしまう。


「いえ…得意な分野なんで全然構いませんし、高橋さんには大変お世話になってますから!」


本当にそう思った。


高橋さんが現れてから、自分も、自分を取り巻く人たちも、何かが変わり始めたような気がした。


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