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そして僕等は絡み合う

第4章 人見 聡右の場合

そして…一週間が経とうとしていた。


バイトの日は、最初と同じ様に西垣さんの出勤から付き添って、帰りは夕飯を奢りアパートまで送る。


中一日バイトが休みの日があったが、そんな日も奢るために一緒に食べた。


その合間に、チャットにマッドが現れていないかチェックしたり…

高橋さんに頼まれたHPを作成したりと、流石に少し疲れが溜まってくる。


「はぁ…結局…ただの脅しだったのか…」


マッドが予告した一週間…特にそれらしき事は何も起きてなかった。


「何…考え込んでるの?」


考え事をしながら西垣さんの出待ちならぬ、バイトの上がり待ちをしていたら、突然覗き込まれた。


「わぁぁぁ!何ですか?いきなり!」


余りの自分の驚きように西垣さんは、指を指して


「あはははははぁ~!なにそんなに驚いてんの~!そんな人見さん珍しいぃ~!」


大口まで開けて、凄く楽しそうに笑っていた。


「だって…西垣さんが…」


「あはははぁ~!人見さんもそんな表情をするんだぁ~!」


たくっ…人の気も知らないで…
この人は…。


少し不本意に思いながらも…


でも無邪気に笑う西垣さんの姿が…


妙に嬉しく思えてきた…。


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