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そして僕等は絡み合う

第4章 人見 聡右の場合

「お会計は3284円になります!」


そして…
西垣さんはファミレスのステーキセットと、デザートを平らげた。


「有難うございました~!」


「あぁ~!お腹いっぱい!ゴッチィ~!人見さん!」


「いえ…」


今日で最後なのもあるのか、西垣さんはやたらテンションが高い。


数歩前を歩く西垣さんの背中を見詰めながら、複雑な気分になってきた。


結局…マッドは現れなかった…。


考えられるのは…

ただの脅迫でしかなかったか…。

西垣さんが、マヨピョンじゃないか…。


そうすると本当のマヨピョンが危険に晒されているかもしれない。


だったら、『西垣さん=マヨピョン』の方がマシだ…
少なからず、マッドの被害には合わなかったんだから…。


「はぁ…一体どうなるんだ…」


溜息と共に、言葉を漏らすと…


「ん~?人見さんなんか言った?」


石垣さんはいきなり上半身を後ろに反って、逆さになった顔を自分に向けてきた。


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