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そして僕等は絡み合う

第5章 南野 昴の場合

人見さんはネットで宅配ピザを検索して、ミックス系のピザを2枚注文をしてくれた。


宅配ピザなんて、久々だ。


思えばアパートに引っ越して大分経つけど、こうやって集まってワイワイと飲むのもここ数年なかった。


「何か…いいですね…」


「え?何がですか?」


俺の呟きに、人見さんが反応してくれる。


「こうやってアパートの住人が集まって飲むって、今時ないと思うんですよ~いや~いいな~!」


体育会系の俺は、一人で勝手に感動してしまった。


「確かに…都心に近いと、お隣さんの顔も知らない場合が多いよね~」


高橋さんも、しみじみと同意してくれて、嬉しくなってテンションが上がってきて


「ですよね!時たま集まって飲み会って、どうですか?」


いきなり提案してしまうと、二人が一瞬固まった。


「あ…やっぱり…それはマズイっすかね?」


しまった…うっかり調子に乗ってしまった…
俺の悪い癖でもある。


ポイポリと頭を掻いて、肩を窄めた。


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