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そして僕等は絡み合う

第5章 南野 昴の場合

「自分は…いつもアパートの居ますので、誘ってくれれば大丈夫ですよ」


人見さんから意外な返答が返ってきた。


「えっ!マジですか!嬉しいです!」


元々人付き合いの好きな俺は、その言葉だけで有頂天だった。


「でも…自分は良いんですけど…南野さんと高橋さんの方がお忙しいかと思うんですけど…」


「俺は外回りの営業は殆どだから、時間調節はどうでもなりまっす!」


握り拳を作って、思わず力説してしまう。


「そうですか…と、なると…」


俺と人見さんは、視線を高橋さんに向けた。


「う~ん…俺?別に良いけど、日にちの確約は出来ないかも~」


高橋さんは売れっ子のモデルの様だ。


時たまコンビニもファッション雑誌の表紙に出ているのを見た事ある。


この普通のアパート…
あっ…大家さん、すみません!


高橋さんが引っ越してきたのが不思議でならない。


「ですよね…」


「うん!だからタイミング合ったら参加するから、集まる時は教えてピョ~ン!…あっ…」


「高橋さん…」


途端、高橋さんは人見さんに渋い顔になったが、イケメンはどんな顔でも格好いいと思った。


二人ともなんて良い人たちなんだ!


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