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そして僕等は絡み合う

第5章 南野 昴の場合

「いいですね!是非とも!アパート住民の皆で交流も深められますし!」


俺は高橋さんの提案に興奮気味に答えた。


「皆でですか…」


人見さんは、ちょっと微妙そうな顔をしている。


直球タイプの俺は、繊細な心の機微とかに疎い。


それが営業に役立つ時もあれば、損する事もあるんだが、どうも体育会系で中々直せない性分だった。


「人見さん!何か不具合でもありますか?」


もしかしてさっきの…
ほら…なんだ?
マヨネーズ?


何か関係しているんだろうか?


「あ…いえ…特に何もないですよ…」


人見さんは、俺のガン見にお視線から逃げる様に、時計を見やり


「ピザ…何時に来ますかね…」


一人言の様に呟いた。


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