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そして僕等は絡み合う

第5章 南野 昴の場合

俺の中では宮脇さんは、即答で参加してくれると思い込んでいただけに少し焦ってくる。


東さんが宮脇さんを頼りにしているのは一目瞭然。


あの高橋さんだって
『宮脇ちゃんを必ず調達してきて〜』
と条件付きだ。


今回の企画には何としても宮脇さんははずせない。


俺は心臓をバクバクさせながら策を講じてみた。


「ち、因みにですね~。宮脇さんのお隣さんの予定はこんな感じです!」


教えて貰った高橋さんの予定を急いでお知らせに書き込んでいく。


「ふ~ん…結構日程調整出来るんだ」


切れ長の目を更に細めて宮脇さんは、書き込んだ日にちをぼんやり見詰める。


うぅっ!
反応薄いっ!!


宮脇さんにとって高橋さんは、心を動かすほどの存在ではないのか!?


恋愛経験がさほどない俺には、恋の駆け引きのいろはが苦手だ。


どうしたら宮脇さんをバーベキューに参加させることが出来るのだろうか…。


なけなしの脳みそを高速フル回転させてると


「即答は出来ませんけど、一応…考えておきますね」


宮脇さんに、挨拶程度のような返事をされてしまった。

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