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愛 人 契 約

第2章 出会い

こうしてわたしはファミレスとキャバクラの掛け持ちをはじめた。

ファミレスをなるべく早い時間にしてもらい、夜はキャバクラで働く。



キャバクラで働くことに、いろいろ不安はあった。

お酒強くないけど大丈夫?
ヘアセットとかドレスはどうするの?
しゃべり…うまくないけど?

とか。

でも意外とそんなことたちはどうとでもなる。なにより、お給料が魅力的…。

そのためならがんばれるってかんじだ。





「……ふぁ……っ…」



大きなあくびをして目をこする。 



「なんか最近お疲れっすね」



拓也がキッチンの中からこっちをのぞいていた。



「ん~まぁね~」



今日もこのあとキャバがある。

さすがに寝不足だけど、お給料のためにがんばるしかない。



「忙しいんすか?」

「ん~そこそこ」



掛け持ちしてることはないしょだ。

別に禁止されてるわけじゃないけど、なんとなく。

キャバクラってところがちょっと恥ずかしいし。



「…大丈夫っすか?」



拓也の方を見ると、意外なことに真剣に心配している目をしていた。

ちょっとビックリ。



「大丈夫大丈夫!」



わたしはフロアへと出て行った。

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