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愛 人 契 約

第3章 近づいていく距離

「千春ちゃ~ん!ご指名のお客様で~す!」



ボーイさんに呼ばれて席へ向かう。

向かった先に座っていたのは黒崎さんだ。



「千春ちゃん、こんばんは。」

「こんばんは。来てくれてありがとうございます。同伴、誘っていただいたのにゴメンなさい。」

「いや、いいんだよ。急だったしね。」



黒崎さんはほほえむ。

高そうなスーツをビシッと着こなして、少し強面だけど、笑うとすごく優しい顔になる。

こんな笑顔見せられて、ときめかない女子はいない。



「今日のドレスもよく似合ってるね」

「あ、ありがとうございます」



何かにつけて、さりげなく誉めてくれるし…

モテるんだろうなぁ。

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