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愛 人 契 約

第6章 秘密の契約

「…そっか、そうだよな。けっこうキツく言われちゃった?」



ズキン…



みんなに責められた待機ルームでのことは、もう思い出したくない。



「でも……ルール違反してしまったのは事実だし…わたしがいけないから仕方ないんです」

「違うよ。俺がいけなかったんだ。そこまで考えが至らなくて、すまなかった。
そのせいで未央に辛い思いをさせてしまったね」



ギュッ



黒崎さんはわたしの肩に腕をまわして、身体を引き寄せた。



「でも我慢できなかったんだ。未央が欲しくてたまらなかった」

「く、黒崎さん…!あ、あの…!」



運転手さんもいるのに…!

わたしが運転席に目をやると、黒崎さんは言った。



「彼のことなら気にしなくていいから」



ギュウッ…



さらに強く抱きしめられる。

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