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愛 人 契 約

第6章 秘密の契約

「もうキャバクラで働くのはやめればいい。そうしたら俺は君の客じゃなくなる。」

「でも…」



そりゃやめられるものならやめたい。

でも来月も支払いはたくさん残ってるし、買い物もできなくなる。



「…そういうわけには……」

「お金?」

「…………」



お金の話なんて、なるべく人に話したくない話だ…



「ずっと聞こうと思ってたんだ。なんでキャバクラで働こうと思ったのか。

お酒が好きなわけでも、派手なかっこがしたいわけでもなさそうだし。

そうなると…お金のためだろ?」




わたしは返事はせずに黙っていた。

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