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愛 人 契 約

第6章 秘密の契約

「お金のことなら、俺がどうとでもしてやれる。だからキャバクラはもう辞めるんだ」



黒崎さんは有無を言わせない強い口調でそう言った。



「そんな…お金のことはわたしの問題ですから。黒崎さんにどうこうしてもらうなんて、とんでもないです…!」

「もちろん無償でとは言わない。それなりの見返りはちゃんともらうよ」



車がすっと停まった。



「着きました」




運転手がそう告げると、黒崎さんは車を降りて、わたし側のドアを開ける。






「続きは部屋で」






黒崎さんに連れられるまま、わたしはホテルの部屋へと入っていった。

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