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「最高のエロを目指して」 BL短編集

第9章 歯痒くて、もう耐えられないッ!

「んっ……ぁんっう…っ…」


 一切の世間から切り離された所で、沢山の少年が喘いていた。
 それも、二人三人じゃなくて、十人ほど。

 彼らは皆、ある屋敷の執事であった。しかし、今はもう、主人の性奴隷と化している。きっと、彼らをみてかつて執事であったなんて信じる人はいないであろう。

 彼らは、白い水着を着ている。そして、勿論、男物のその水着の下からは、雄々しいペニスがテントを張っていた。

 しかし、彼らが射精できることはなかった。



 ……なぜなら、彼らは自分のペニスをいじることは決してできないのだから。

 彼らに与えられている快楽は、アナルからのローターの弱い振動のみ。

 多大な快楽を今まで浴びていた彼らにとって、それほどの弱い快楽などで射精できるはずがない。


 気持ちは良いのに、射精できない。


 そんな歯痒い思いを、少年達はしていた。それも、もう二時間ほど。

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