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「最高のエロを目指して」 BL短編集

第10章 先生と生徒 (下克上/焦らし)

「ほら、佐藤くん。センセを待たせてるんだから、早くして」

 如月は、そういうと、佐藤の口の中で乱暴に自分のペニスを振り始めた。
 佐藤は、抵抗せずにそれを受け入れている。それも、さっきのような戸惑った表情でなくて、恍惚とした表情で。
 しばらくすると、佐藤は自分の尻の方に手を伸ばしたかと思うと、あろうことか自分のアナルをいじり始めた。それも、一切の躊躇もなしに。

 また、ぐちゃぐちゃ、とあの淫乱な音が響く。

 佐藤の指は、確かに佐藤の中に入っていた。たまにイイところに当たるのか、佐藤の体がびくんっとしなる。やはり、櫻庭には佐藤が女にしか見えなかった。少なくとも、目の前で悶える佐藤は、もう男だとは思えなかった。
 櫻庭は、目の前の異様な光景に目を丸くすることしかできない。


「あ、すいません、センセ。佐藤くん、これしか飲んでくれないので」

 櫻庭が、その行為を凝視していると、如月が櫻庭の方を見て照れたような顔をしてそう言った。
 これしか飲まない? そんなことはあり得ない。人の精液などずっと飲んでいたら、いつかは腹を壊すだろう。
 そんなことを思いながらも、やはり声を出すことはできなかった。
 とりあえず、こくんと頷いておく。何に肯定したのかは分からないが。

 如月は、それを見てから、また佐藤に視線を戻した。そして、乱暴に腰を振る。佐藤は、本当に気持ち良さそうな顔をして、如月のモノをしゃぶっていた。

 しばらくして、如月の腰の動きがストップした。佐藤の口の端から、僅かに白い液体が流れる。
 そして、佐藤は喉を鳴らした。まさか。佐藤は、如月の精液を飲んでしまったらしい。口の端に漏れたものも、舌で一滴残らず舐めとってしまった。

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