イケない同棲生活
第3章 3――新居にて
ん?待てよ。
ということは…
「これからてめぇの親父から終わりだと言われるまで、この屋敷で二人”だけ”で暮らすからな」
「やっぱりぃぃぃ…っ!私聞いてない!なにこの大規模な同棲!!」
「?同棲に規模とかあんのか?」
そこ不思議がらなくていいし!!
初っ端から不安になってきたんですけども!!
「まあとりあえず、」
と、男は唖然として立ち竦んでいた私の肩を抱き、口端をきゅっと上に上げると。
「お前がどんだけ経験あるのか、確かめさせてもらうから」
甘い甘い囁きを零した。