イケない同棲生活
第4章 4――偽装生活
なんとなく嫌な予感を抱えながら、恐る恐る携帯に手をのばして時間を確認。
……。
「ぎゃああああああ!!!もう出勤時間とっくに過ぎてるしいぃいいぃぃ!!!!」
時計は、AM10:02を表示していた。ばっちりと、月曜日ともでていて。
かんっぜんに、大遅刻決定だ。
一度も遅刻などしなかった私が、今日。この男に弄ばれたせいで…!!!
「んだよ?」
ギロリと睨めば、”こっち見てくんじゃねぇよ”みたいな顔を向けられて、更にイライラが募る。
よくよく見れば、着信やらメールやら、彩織から大量に来ていた。
もう、最近ついてなさすぎ。
ありえないし、まじで!!
「ちょっと、準備するから帰らせて!!」