イケない同棲生活
第6章 犯人追跡?
だけど、真弘はそんな中でも淡々と仕事をこなしてるんだから凄いよなあ…。
そんな事を思いながら、コピー機を扱う真弘の綺麗な横顔を見ていれば。
「、」
視線を感じたのか。はたまた偶然か。
無表情でコピー機を見つめていた真弘が、ふっと思い出したように顔を上げ、切れ長の双眸をこちらに向けた。
さも当たり前のようにバチッと視線が絡まったけれど。
正直こっち見ないで欲しい。
女ってそういうところよく見てるし、
「…っ」
スーツ姿の真弘にまだ慣れていない私の動機は、加速していって。
何とも言えない息苦しさに、はっと息を飲む。
「どした?」
「あ、ううん・・・。なんでもない」
結局、彩織の声に我に返った私の方から視線を逸らしたけれど…。
まだ、こんなに胸がドキドキするのは、朝に真弘があんなこと言うからだ…。