
イケない同棲生活
第6章 犯人追跡?
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――――…
「だから、放っとけないってどういう意味だよぉおおお!!」
バンッ!!
本日二度目となる机への八つ当たりに、「煩い」とうとう彩織からのお咎めがはいってしまった。
ごめんなさい。本当申し訳ないけれど、この妙なモヤモヤはどうしたらいいの?!
しかもあれって答えになってるのか?!
絶対ちょっと誤魔化してるよアイツ!!
「ああああああ゛~~ッ」
とうとう頭を抱えてしまった私は、机に突っ伏した。
真弘がわからない。わからなさすぎる。
あの言葉の意味も、結局私に構う理由も。全部話して欲しいのに、私だって、アイツの力になりたいのに。
どうしてか、真弘は誤魔化した。
「欲求不満ですか?」
―――と。頭を抱える私の耳元で、そんな囁きが聞こえた。
ぞくり。思わず体が跳ねた私を見て、クスクスと小さな笑いが聞こえて。
ああ、もう。振り返らなくてもわかる。
「何よ、宮島楓」
「その呼び方、なんとかならないんですか?」
突っ伏した体勢のままそう言えば、やっぱりヤツの声が返ってきた。しかも、苦情つき。
