イケない同棲生活
第6章 犯人追跡?
熱い舌が首筋を這う。
その度に体が震え、熱い吐息が零れる。
「真弘…ッここちゅうしゃじょ…んァッ」
私の首筋に顔を埋めたまま、真弘の手は私の胸へと行き着き、下から押し上げるように揉みだした。
「ッ」
そして、首筋に留まっていた舌が徐々にあがり、唇をチロリと舐められる。
”開けろ”と言っているのだろう。
いつもなら、彼から強引に割り込んでくるのに。
今日の真弘は、やっぱりおかしい。
「、」
火照った熱い体。それに纏わり付く真弘の体。
妙に熱っぽくて。甘くて。
彼の瞳に捕らえられたときには、私もそれに応えるように、そっと唇を開いた。
「んんぅッふぅ…ッ」
そっと唇を開いた瞬間に、捻じ込まれた舌。
自分から開いておきながら逃げ惑う私の舌を追いかけて絡め、それを堪能するように吸い付いてきて。
気付いた時には、自分から真弘の首に腕を巻きつけていた。
ちゅっちゅくっちゅくっ
「はぁ…ッんッんッ」
水音を車内に響かせながら、真弘がレバーを押してゆっくり、ゆっくり。
座席を倒し、覆いかぶさられる形となった。
「ま…ひろ、」
頭上で一切の揺れが無い瞳に貫かれて、
「楓…。今は俺だけのものになってろよ」
ああ、
この人になら、全部をあげてもいいなって、思った。