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恋のハードル高し!!(に)

第1章 予兆

「その目は何?金が払えないならそろそろ俺に乗り換えろ」



…朝一からバカなのか?
そろそろも何も、まだ逞と付き合い始めて1ヶ月しか経ってないっつーの!!

頬を軽く抓られ、親雅の手をはたき落とした。



「脱臼したって言った腕で、人をつねるな!!」


「ミラは俺の」



私が声を発した直後、親雅の肩に手を置いたのは逞は、むず痒くなる様な言葉を発していた。

恥ずかしい!!

けど、
ちょっと嬉しかったりする。



「朝っぱらから人の彼女を口説くな」



と、逞は怒るのではなく笑っていた。

毎朝の恒例行事並みに口説く?!親雅を、逞は軽く避けるのは長い付き合いの賜物なのだろうか。

お兄ちゃんが年の離れた弟を軽くあしらう感覚に似てる。

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