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恋のハードル高し!!(に)

第2章 信頼

そしてカラオケを終えてすみれをホームで見送ってから電車に乗る。

こうして幼馴染全員で電車に乗るのは初めてだ。


「あぁすみれちゃん可愛いなぁ。小さくて、ほんわかしててさぁ」


うっとり思い出すように言う駆が若干気持ち悪いと思うのは私だけだろうか。


「ミラちゃん変な顔してるー」


駆を見ていた私を指を差して笑う久登の頭に腕を置いてにやける国重。
いつから私を見ていたのか、2人して……全く。


「国とひぃは本当仲良いよね。ある意味キモイ」

「仲がいいのは良い事でしょ?」

「ひぃの言う通りだ。喧嘩ばっかのミラとチカよりよっぽどね」


それはそうだけど。
けど、喧嘩ばっかりってわけではない。逞と付き合い出しても、なんだかんだ言って絡んでくるし、勉強だって見てあげたんだ。

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