テキストサイズ

恋のハードル高し!!(に)

第3章 歪み

「そんな困った顔しないで?未来ちゃんが可愛くなるのは私も楽しいんだから!!」


初めて2人で出かけた時のすみれの引きまくっていた顔は今でも忘れられない。

男だらけの幼馴染's(ほぼ親雅のせいだけど)そのせいで、男と間違われるほどの男装になっていた私。

並んで歩けばカレカノに映っていたであろう私達。


そんな私を恋が出来るほどに育てあげたのは、紛れもなくすみれだし、リアル育成ゲームでもしているのだろうか?

お昼休みである今、すみれの目はキラキラと輝かせてメイクを教えてくれている。


「付けまつ毛も未来ちゃんにはあまり必要なさそうだけど、付けると全然違うよ?」

「いや……それはやりすぎじゃない?」

「そんな事ないよ?きっとこれ見た加藤君は目が離せなくなるよ!!」


そう言いながら私はされるがまま。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ