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恋のハードル高し!!(に)

第3章 歪み

「これは新色でね……」


すみれのテンションは上がりまくり、レクチャーが始まると周りには人が集まり、それはそれは騒がしい状態に。


「写メ撮っとこ!!」

「加藤君に送るの?」

「あー、タクは今携帯壊しちゃってて持ってないんだよ
ねぇ」


クラスメイトにひやかされるのにも慣れてきた私は、笑って受け流した。

昼休みが終わろうとする頃にメイクを落とすと、周りには『勿体無い』と言われたが、これはデートのためのメイクなんだから、今日見せる訳にはいかないのだ!!

すみれは私の隣でニコニコしているから、なんだか私も笑ってしまう。

こうやっていつも私を助けてくれるすみれに、私も力になれることはないのだろうか。

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